誰かが生きてていいよと言ってくれないならば

僕が自分で生きてていい口実を作るしかないじゃないか。

そんな想いで色々必至に寄せ集めて鮮烈に死ぬ為に生きるなんてのを作りあげた。

ずっとこの考えに浸かっていたから気付かなかったけど、僕が欲しかったのは死ぬ理由なんかじゃなくて生きる理由だった。

鮮烈に死ぬ為に歪んだ欲望を持つことが正しいと思い込んでいたけど、本当は生きてていいよと言って欲しかったんだ。

そもそも死ぬ為に生きるといった方向も、いじめの加害者の死んだ方が良いって言われたことに沿ったものだった。

 

ようやく目が覚めた。

揺り戻しもあるだろうけど、ちょっとずつ離れていけたらいいなと感じる夜勤明けの朝。